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オモロい大学生「ウエノ」をnoteするブログ。

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大事なのは「家族」?絆?『万引き家族』を楽しむポイントをいくつかまとめた。

こんにちは!

いま話題の、あの映画についてまとめます。

 

その話題作とは、カンヌ映画祭にて最高賞パルムドールを受賞した映画『万引き家族』です。

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パルムドール受賞がどれほどすごいのかは、

過去71回もの祭典で、日本映画の受賞はわずか5回のみ!という事から分かるでしょうか…?

 

 

映画は好きだけど、映画館には基本行かない。

というスタンスを貫いてきた僕を、数年ぶりの映画館に駆り立てたのは、

本作品が、今や日本映画ではすっかり有名となってしまった是枝監督の作品だったからです!

 

邦画の中でも僕の大好きな「海街Dairy」や「そして父になる」に続く、監督の得意とする独自の『家族観』が観れるのでは?

と思い劇場に向かいました。

 

が、、、

 

まず率直に感じたのは、

想像以上に難しい!そして深い&重たい!

という事でした。

なので、家に帰ってじっーくりと考え、さらにさらに考えてみました。

 

その後、ようやくそれなりの結論に至った僕の意見や感想を書いていこうと思います。

 

海外でも評価を集めている作品だけに、

内容の解釈は難しく

もちろん正解などはないと思うので、

作品を観た直後はよく分からん状態でも(ちなみに僕がこれ)、家に帰ってじっくりと考えて自分なりの解釈を見つけて欲しいと思います。

『万引き家族』あらすじ・概要

まず最初に、一気に作品を見たくなるムービーをどうぞ!(YouTubeより)

 

あらすじは以下の通りです。

主役は、犯罪でしかつながれなかった家族。彼らの目当ては、この家の持ち主である祖母の初枝の年金だ。足りない生活品は、万引きで賄っていた。社会という海の底をひっそりと漂うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。(万引き家族 公式サイトより抜粋)

 

「万引き家族」という題名から、

家族ぐるみで万引きをして生計を立てて…その万引きが見つかって…その後どうするよ…?的な話かと思いましたが、少し違いました。

 

この家族が総出で行うのは、万引きだけではありません。

あらゆる「犯罪行為」に手を染め、それらの犠牲の元にそれなりの家族としての生活が営まれているわけです。

 

・幸せを手に入れた家族生活を脅かすきっかけとなったある出来事

・生活を維持するために必要不可欠であったお婆さんの死

・そして家族崩壊を決定づけるある事件

 

など、

幸せだったはずの家族を取り巻く環境にありとあらゆる出来事が起こっていきます。

 

そんな万引き家族の終着点はどこなのか?

それは是非一人一人が劇場にて楽しんで欲しいのですが、

今回は、僕なりの「万引き家族」を楽しむために抑えておきたいポイントをいくつか紹介していこうと思います。

(基本ネタバレは無しで!)

 

主に三つほど、いきます。

家族って本当に血の繋がってる必要ある?

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本当の血縁の有無に拠らない「家族のあり方」を模索するのが、その他の作品にも現れる是枝監督の一つのスタンスと言ってもいいと思います。

 

本作品では、幾度となくこれらの命題(様々な形の家族としてのあり方)が問われているような気がします。

 

詳しくは控えますが、作品全体を通して監督の表現したかったと思われる問い。↓

絆のない血縁上の家族と、絆で繋がった赤の他人では、どちらが幸せかなのか…?

 

これらを考えながら見ることで、作品がより一層深いものになり楽しめると思います。

"オメラスから歩み去る人々"に重ねることで見えてくる。

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僕がこの映画を観た時、真っ先に思い浮かんだのが「オメラスから歩み去る人々」という寓話です。

マイケル・サンデルの講義や、MOZUというドラマで引用されているので、知ってる人も多いかと思いますが…

すべての市民が満足し、幸せに暮らす都「オメラス」。それは誰もが思い描く理想郷。

しかし、ある地下室には、唯一この都の負の部分が存在する。狭い物置部屋に一人の子どもが閉じ込められている。「その子」は精薄児で、劣悪な環境に閉じ込められた「その子」がそこにいることを、誰もが知っている。

彼らの幸福、都の美しさ、友情・健康・知恵・技術、豊作や温和な気候さえも、すべてが、「その子」の不幸の代償として与えられている。

そして、もしも誰かが、「その子」に優しい言葉ひとつかけただけで、「オメラス」の幸福は消え去ることになっている。

 

簡単に言ってしまえば、

 

理想郷のような社会を実現するために何かの犠牲(檻に閉じ込められた精薄児)が必要で、その上に生活する人はその存在を知りながらも、その犠牲から敢えて目を背け続ける。

 

というのが、オメラスという理想郷の物語の設定です。

 

映画で描かれる、日本の底辺とも言える彼らの生活の様子はまさに「オメラスの子ども」と重なりました。

 

つまり日本=オメラス。

 

そんな中で生きるため仕方なく家族としての生活を強いられ、最終手段として万引きに手を染める家族…

 

彼らの存在は、弱者に目をかけてるフリをして実際には見て見ぬフリをする、現代社会への抵抗を示す存在かと思います。

 

・現代の日本がオメラス構造にあることに気付くきっかけ

・「オメラスの子ども」でありながらも強く生きる家族の姿勢

この二点を、彼ら家族の生き方を通して教えてくれているのではと僕は考えました。(深い)

息子の祥太はなぜ「あのような」犯罪を起こしたのか?

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息子の祥太は家族を決定的に分断してしまうある事件(万引きがバレる)を、最後の最後で起こしてしまいます。

 

普段どおりに行っていれば、決して見つかるはずのない犯罪でした。

 

そんな失敗を導く軽率な万引きをなぜ、彼が行ってしまったのか?

 

それらについては、物語を最初から追っていくと分かるかもしれませんし、分からないかもしれません…。

 

が、映画の印象を決定づけるとても大事なシーンですので、ぜひ。

まとめ

難しく多くの解釈が残る本作品を、

分かりやすく、より楽しんでもらうためのポイントは以下の通りです。

・「家族(という体裁)と絆」の観点でみる

・オメラス構造を意識してみる

・ラストシーンの祥太の行動の理由を考える

 

僕個人の意見ですが、この点に注意してみるとより一層楽しめるかと思います。

 

ですが、

何度も言うとおり、映画は見る人の数だけ解釈や楽しみ方があっていいと思うので、あとはご自身にお任せします。

 

最後になりますが、

今回紹介した「万引き家族」はどの世代であっても今見ておく必要のある邦画だと思います!

 

もう一つ僕が邦画の最高傑作だと思う作品のレビューを貼っときます。

では、ぜひ映画館でー!

 

ではでは!